
発達障害や発達特性があると、数学Iで強くつまずくことがあります。実際に、因数分解で手が止まり、途中で集中が切れてしまう生徒もいました。
ただ、そうした生徒でも、やり方を変えることで2次方程式を解けるようになることがあります。私はこれまで、勉強が苦手な生徒や、特別支援教室で学んできた生徒とも一緒に学習を進めてきましたが、「このやり方では難しい」を別の形に変えることで、前に進めた場面を何度も見てきました。
この記事では、発達障害や発達特性のある生徒が、数学I、とくに2次方程式でつまずいたときに、どのように立て直していけるかを、実際の学習の流れに沿ってまとめます。
先に結論|数学Iはやり方を変えると進めやすくなることがあります
数学Iが苦手なときは、「もっと頑張る」よりも、やり方を整理することが大切です。
- 例題を見ながら1問ずつ進める
- 何が分からないかをはっきりさせる
- 合わない解き方にこだわりすぎず、別の方法も使う
この3つがそろうだけでも、2次方程式はかなり進めやすくなります。実際に、因数分解が苦手で手が止まりやすかった生徒でも、解の公式を使うことで解ける問題が増え、その後に因数分解も少しずつできるようになったことがありました。
今日できること|まずは例題を写して、見ながら解く
最初から何も見ずに解こうとすると、負担が大きくなりやすいです。まずは、教科書やワークの例題を見ながら進める形で十分です。
- 例題をノートに写す
- 写した例題を見返す
- 同じ流れで問題を解いてみる
やることは単純ですが、これを繰り返すだけでも「どの順番で考えるのか」が見えやすくなります。元の記事でも、例題を書き写し、それを参考にして解くやり方が学習の土台になっていました。
特に、発達障害や発達特性があって、頭の中だけで順番を整理するのが大変な場合は、目で見える形にしておくことが助けになることがあります。
何が分からないかをはっきりさせる
数学Iで止まったとき、「今の問題が分からない」と感じても、実際にはもっと前の内容でつまずいていることがあります。
- 符号の計算で止まる
- 分数の計算で止まる
- 平方根が出ると止まる
- 展開や因数分解のルールを忘れている
こうした場合は、「数学Iが全部ダメ」なのではなく、どこをさかのぼればいいかが分かっていないことが少なくありません。
前にやった内容を忘れていたら、教科書やノートをさかのぼって確認し、小学校や中学校の内容に戻ることも大切です。元の記事でも、「前にやったことが分からないなら、そこまで戻る」という考え方が示されていました。
「今さら戻るのはよくない」と考えなくて大丈夫です。むしろ、戻ったほうが先に進みやすくなることがあります。
できないときは、別の解き方を使ってよい
数学では、1つのやり方だけにこだわりすぎないことも大切です。因数分解が難しいなら、解の公式を使うという選び方もあります。
実際に、因数分解に時間がかかって集中が切れやすかった生徒が、解の公式を使うことで2次方程式を進めやすくなったことがありました。元の記事でも、因数分解が苦手な生徒に解の公式を勧めたことで解けるようになった様子が書かれています。
そして、別の方法で進めているうちに、あとから因数分解ができるようになることもあります。最初から「この順番でできなければダメ」と決めすぎないほうが、結果的に伸びることがあります。
分数や平方根で止まりやすいとき
2次方程式では、解の公式を使うと分数や平方根が出てくることがあります。このあたりで苦手意識が強くなる生徒も少なくありません。
ただ、苦手だと思っていた内容でも、問題の形が変わると意外に解けることがあります。元の記事でも、平方根に不安があった生徒が、実際にはあっさり解けるようになっていた場面が書かれていました。
そのため、「前に苦手だったから今回も無理」と決めつけず、少ない問題数で試してみることが大切です。
不安の回収|発達障害や発達特性があると数学Iは難しい?
難しさを感じやすいことはあります。ただし、それは「数学Iができない」という意味ではありません。
発達障害や発達特性がある場合は、
- 一度に多くの情報を処理するのが大変
- 途中で集中が切れやすい
- 板書やノート整理に時間がかかる
- 計算そのものより、手順の整理で止まりやすい
といったことがあります。だからこそ、気合いや根性だけで進めるのではなく、手順を減らす・見える形にする・別の方法を使うといった工夫が役に立ちます。
まとめ|解けるようになるために必要なのは、合うやり方を見つけること
数学I、とくに2次方程式でつまずいたときは、次の順番で立て直していくのがおすすめです。
- 例題を写して、見ながら解く
- 何が分からないかをはっきりさせる
- 必要なら小学校・中学校の内容まで戻る
- 因数分解が難しければ、解の公式など別の方法も使う
発達障害や発達特性がある生徒でも、やり方が合えば進めることがあります。大事なのは、「できない」で止めることではなく、どのやり方なら進めやすいかを一緒に見つけることです。
通信制高校で学ぶ中で、数学Iの進め方や学習の立て直しに不安がある場合は、高校生向けの学習支援の案内もご覧ください。


