今年も宝篋山の登山に行ってきました。
天気も良く11月にしては暖かく、絶好の登山日和。
ハーフコースと山頂までのコースに分かれ、各自のペースで登山してきました。

山道では、木々の合間から差し込む日差しが心地よく、
歩みを進めるごとに季節の移ろいを感じることができました。
途中の休憩地点では、それぞれが見つけた景色について話したり、
写真を撮ったりと、穏やかな時間が流れました。
今回は、長く引きこもりがちだったものの、最近ようやく週1回の通学を続けている生徒が、
思い切ってハーフコースに挑戦しました。
途中で戻る選択肢もあったのですが、ふらつきながらも自分のペースで一歩ずつ進み、
険しい表情のまま最後まであきらめずに歩き切りました。
その姿には、周りの生徒やスタッフも胸を打たれました。
こうした挑戦を通して、少しずつ自信を積み重ね、
強くなっていくのだと改めて感じる場面でした。
山頂コースの生徒たちは、やや急な坂道にも挑戦しながら、
一歩ずつ確実に登っていく姿が印象的でした。
頂上では、つくば市街や周囲の山々を一望できる景色が広がり、
達成感と爽快感が入り混じった表情を見せていました。
特に今回は空気が澄んでおり、遠くまでくっきりと景色が見渡せたため、
その喜びもひとしおだったようです。





ハーフコースの生徒たちも、自分に無理のない範囲で自然を楽しみつつ、秋の山道を歩きました。
落ち葉の色づきやどんぐりなど、身近な自然に触れる機会となり、
それぞれのペースで登山の魅力を味わうことができました。
下山後には、「また来年も行きたい」などの声が多く聞かれ、
今回の特別活動が生徒たちにとって前向きな経験になったことが伝わってきました。
今年も安全に実施でき、自然の中で体を動かす心地よさや、仲間と歩く楽しさ、
そして挑戦する勇気を育む機会となりました。
今後もこうした体験を通して、生徒たちが自分らしい一歩を踏み出せるよう支援してまいります。


