毎日は学校に行けない。行ける日と行けない日がある小・中学生へ
「フリースクールって、実際どうなんだろう。本当に大丈夫なのかな」
子どもが学校に行けなくなって、初めてフリースクールを調べる方も多いと思います。
でも、名前を知っているだけで、実際にどんな場所なのかは分からない。
勉強はどうなるのか。自由に過ごすだけなのか。学校に戻れなくならないか。本人に合わなかったらどうするのか。そもそも本人が「行きたくない」と言うかもしれない。
調べれば調べるほど、不安になることもあります。
フリースクールなら、どこでも誰にでも合うわけではありません。
人数、過ごし方、学習への考え方、人との距離、ルール、通える曜日や時間などは、それぞれ違います。
ですから、「フリースクールに行かせるか」をすぐ決める必要はありません。
まず、その場所なら本人が少し楽に過ごせそうかを見てから考えても構いません。
フリースクールって、やばいところじゃないの?

初めて調べる場所なら、不安になるのは当然です。
学校のように、どこへ行っても同じ仕組みになっているわけではありません。フリースクールによって、考え方も一日の過ごし方もかなり違います。
全員で活動するところもあります。一人で過ごせる時間が多いところもあります。学習を中心にするところもあれば、まず安心して外へ出られることを大切にするところもあります。
だから、インターネットに書いてある言葉だけで判断するより、できれば実際の場所を見てください。
「フリースクール」という名前ではなく、その場所そのものを見る。
それが一番分かりやすいと思います。
フリースクールでは、勉強しなくならない?
学校を休んでいるうえに、フリースクールでも自由に過ごしていたら、ますます勉強から離れてしまうのではないか。
これは心配になるところです。
フリースクールによって、学習への考え方は違います。
学校の課題を進めるところ、基礎学習や学び直しをするところ、本人が学習に向かえるようになるまで待つところなど、さまざまです。
見学するときには、
- 学校の課題はできるのか
- 分からなくなったところまで戻れるのか
- 勉強に向かえない日はどうするのか
- 本人の今の状態に合わせてもらえるのか
を聞いておくと分かりやすいです。
つくば高等学院では、学校の課題や基礎学習にも取り組めます。ただし、最初から遅れた分を全部取り戻すことだけを目標にはしていません。
自由に過ごすだけにならない?
「自由に過ごせます」と聞くと、それも不安になるかもしれません。
自由に過ごすことと、何も見ずに放っておくことは同じではありません。
一人で過ごしたいのか。少し勉強できそうなのか。何か作りたいのか。今日は話したくないのか。
その日の状態を見ながら、必要なときには声をかけてもらえるのか。
「自由」という言葉だけではなく、実際にスタッフがどのように関わっているかを見ておいた方がいいです。
フリースクールに行ったら、学校に戻れなくならない?
フリースクールへ通い始めたからといって、それだけで学校へ戻れなくなるわけではありません。
小学生・中学生の場合は、通常、在籍している学校に籍を置いたままフリースクールを利用します。
その後どうするかは、一人ひとり違います。
元の教室へ戻る子もいます。別室登校などと組み合わせる子もいます。フリースクールを続けながら学校との関係を考える子もいます。
今の時点で「学校へ戻る」「戻らない」を決める必要はありません。
本人が「フリースクールなんて行きたくない」と言っています
学校へ行けなくなったからといって、別の場所ならすぐに行けるとは限りません。
知らない場所へ行きたくない。知らない人に会いたくない。また人間関係を作るのが嫌。何をする場所なのか分からない。
本人なりに、いろいろ考えていることがあります。
そこで「学校に行けないんだから、せめてフリースクールには行こう」とすると、それも大きな負担になることがあります。
本人がまだ動けないなら、まず保護者の方だけで見学や相談をしても構いません。
親が実際に見てから、「ここなら一度見てみてもいいかもしれない」と思ったときに、本人へ話す方法もあります。
フリースクールにも行けないことはあります
あります。
学校だけではなく、家から出ることそのものがつらい時期もあります。
一度見学できたのに、次は行けないこともあります。前の日までは「行く」と言っていたのに、当日の朝になると動けないこともあります。
だから、一度行けなかっただけで「ここも無理だった」と決めなくても構いません。
毎日は無理だけれど週1回くらいなら行けるのか。午前中は無理でも午後なら動けるのか。長時間は難しくても、短い時間なら過ごせるのか。
「通える・通えない」の二つだけではなく、今どこまでならできそうかを見ます。
毎日は学校に行けない・行ける日と行けない日がある場合はこちら
合わないフリースクールもあります
これは、そのフリースクールが悪いという意味ではありません。
人が多い方が楽しい子もいれば、人が多いだけで疲れてしまう子もいます。
みんなで活動する方が安心する子もいれば、一人で過ごす時間が必要な子もいます。
予定が決まっている方が過ごしやすい子もいれば、その日の状態に合わせて選びたい子もいます。
勉強をしっかり進めたい家庭もあれば、今はまず外へ出られることを大切にしたい家庭もあります。
評判が良い場所でも、自分の子に合うとは限りません。
反対に、ほかの子には合わなくても、自分の子には居心地がよいこともあります。
では、何を見て決めればいい?
細かな条件を全部比べる前に、まず本人がそこで過ごす姿を想像してみてください。
- 人の多さは本人に合いそうか
- 一人で過ごしたいとき、一人でいられるか
- 集団活動への参加は必須なのか
- 毎日ではなく、今できる回数や時間から始められるか
- 学校の課題や勉強について相談できるか
- 本人がまだ動けないとき、保護者だけでも相談できるか
そして、できれば実際に教室を見ます。
写真では分からない、人の数、声の大きさ、机の配置、子ども同士の距離、スタッフの話し方などがあります。
本人にとって「ここなら少し楽かもしれない」と思える場所か。
そこを一番に見てもいいと思います。
学校に行くだけで疲れる子なら
人が多いと疲れる。教室にいるだけでぐったりする。予定が変わると動けない。読むことや書くことに、とても時間がかかる。
そんな様子がある場合は、フリースクールを選ぶときにも、人数や一日の過ごし方をよく見た方がいいです。
出席扱いになるかも気になります
フリースクールを利用した日が、在籍校の判断によって出席扱いになる場合があります。
ただし、学校によって確認方法や判断は異なります。
出席扱いは大切なことですが、本人がそこで過ごせるかどうかとは別に考えた方が分かりやすいです。
まず本人に合いそうかを見る。そのうえで、学校との連携や出席の扱いを確認します。
つくば高等学院では、こんな過ごし方をしています
つくば高等学院では、小学5年生~中学生を対象に、少人数で過ごせるフリースクールを運営しています。
全員が同じ時間に、同じことをすることを前提にはしていません。
静かに過ごす。本を読む。学校の課題をする。分からなくなったところまで戻って勉強する。パソコンを使う。興味があればプログラミングや制作をする。
その日の状態や本人の興味を見ながら過ごします。
毎日通うことが難しい場合は、週1回や短い時間からの利用も相談できます。
本人がまだ見学に来られない場合は、保護者の方だけでも相談できます。
よくある質問
Q. フリースクールへ行けば、学校に行けるようになりますか?
A. フリースクールへ通うことだけで、学校へ行けるようになるとは考えていません。まず本人が安心して過ごせる場所になるかを見ます。
Q. 本人がフリースクールを嫌がっています。
A. 本人を無理に連れて来なくても、保護者の方だけで相談できます。
Q. フリースクールでも勉強できますか?
A. つくば高等学院では、学校の課題や基礎学習にも取り組めます。その日の状態に合わせて内容や量を考えます。
Q. フリースクールにも行けません。
A. 家から出ること自体が難しい時期もあります。本人がまだ動けない場合は、保護者の方だけで現在の状況をご相談いただけます。
Q. 中学校を辞める必要がありますか?
A. 通常は中学校に在籍したままフリースクールを利用します。
Q. 出席扱いになりますか?
A. 出席の扱いは在籍校の判断によって異なります。
まだ「行かせる」と決めなくても構いません
本人にまだ話していない。
話してみたけれど、「行きたくない」と言われた。
親自身も、本当にフリースクールでいいのか分からない。
その段階で構いません。
まず保護者の方だけで見て、話を聞いて、それから考えることもできます。
「フリースクールへ通わせるための相談」ではなく、「今の子どもの状態で、どんな選択肢があるのか分からない」というところからでもご相談いただけます。
※フリースクール利用日の出席の扱いは在籍校の判断によって異なります。
※費用や補助制度は、年度や利用の形、自治体の制度によって変わる場合があります。
※つくば高等学院では、医療的な診断、治療、療育は行っていません。



