「生きている」ってどういうこと?

今回の生物基礎のスクーリングでは、「生物の基本」をテーマを中心に学びを深めました。はじめに取り上げたのは、「生物の多様性と共通性」、そして「細胞の構造」。一見すると種類も形も異なる生き物たちが、共通して細胞という単位でできていることや、真核細胞と原核細胞の違いについて、図や写真を交えてわかりやすく確認しました。

続いて、生命活動のエネルギー源となる「ATP」についても詳しく学習。教科書やプリントの内容だけでなく、用語の意味を説明したり、関係性を整理することで、より深い理解につながっていったようです。

後半では、「酵素のはたらき」や「呼吸と光合成」についても扱いました。なかでも、酵素が特定の物質にだけ反応する“基質特異性”の話では、「体の中でこんなに精密な働きがあるんだ」と驚いた生徒の姿も。細胞レベルのしくみが、私たちの生き方そのものにつながっていることを、実感としてとらえ始めている様子が印象的でした。

授業では、ただ用語を暗記するだけでなく、「なぜそれが大切なのか」「どんなときに使われるのか」といった問いを自分で考える場面もあり、生徒一人ひとりが能動的に学びに向かっていました。

難しい内容でしたが、「おもしろかった」「もっと知りたい」といった声が聞かれたのが、この授業の何よりの成果だったのかもしれません。

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