発達特性×生成AI:自分に合う学び方を見つける「問題づくり・解き直し」の使い方

学び方が合わないと感じるとき、生成AIは「課題を代わりに解く」のではなく、練習や復習の形を整える道具として役立つことがあります。この記事では、発達の特性(困りごとの出方)を入れたうえで主に数学や英語について「問題づくり・解き直し」を中心に、具体例と学校ルールの確認ポイント、保護者の見守りのコツをまとめます。

生成AIは「学び方を整える」用途に限定する

生成AIは、提出物を作るためではなく、学習段階の練習・解き直し・理解の整理に限定して使うと安全です。この記事では、次の4つに絞ります。

  • レベル別の練習問題を作る
  • 解き直し用の追加問題を作る
  • 復習の順番を整える(原因の整理)
  • 説明を自分向けに言い換える

まず書く:特性(困りごと)を「場面の傾向」で入れる

ここでいう「特性」は診断名ではなく、学習の場面で起きやすい困りごとの出方です。短く書ける形にしておくと、学び方を組み立てやすくなります。wiscシートなどあれば参考にすることをお勧めします。

書き方の例
・説明が長いと分からなくなる
・手順が飛びやすい(途中で混乱しやすい)
・ケアレスミスが多い(見直しが苦手)
・文章題で条件整理が難しい
・時間がかかると集中が切れやすい
・音や周りが気になりやすい

使い方① レベル別の練習問題を作る

難しさが合わないだけで手が止まることがあります。基礎→標準の順に段階を分けると、入り口が作りやすくなります。

プロンプト例(入口づくり)

  • 「学習のやり直しをしたいです。学校の提出物ではなく練習用です。
    【単元】(例:一次方程式)
    【困りごと】(例:説明が長いと分からなくなる)
    基礎5問→標準5問の順で練習問題を作ってください。問題文は短く、答えは最後にまとめてください。」
  • 「学習のやり直しをしたいです。学校の提出物ではなく練習用です。
    【単元】(例:現在形)
    【困りごと】(例:手順が飛びやすい)
    短い穴埋め問題を10問作ってください。答えは最後にまとめてください。」

問題数も特性に合わせて、指定すると集中力も途切れません。

使い方② 解き直し用の追加問題を作る

間違えた問題と同じ型で、条件だけを少し変えた問題があると解き直しが続きやすくなります。手書きの途中式を貼れない場合でも、模範解答との「違い(差分)」だけで進められます。

差分は「分析」しなくて大丈夫です。
「どこが違うか分からない」ことは普通にあります。その場合は、分析せずにそのまま書けば十分です。

書き方はこれだけで大丈夫です。

  • 「模範解答は( )でした。」
  • 「自分の答えは( )でした。」

違いを自分で説明する必要はありません。
生成AIには、そこから“違いの整理”と“解き直しの練習づくり”だけを頼みます。

プロンプト例(いちばん簡単な形)

  • 「提出物ではなく解き直し用です。

    【単元】( )

    模範解答は( )でした。

    自分の答えは( )でした。

    この違いを整理し、同じ型の練習問題を4問作ってください。答えは最後にまとめてください。」

途中式が書けなくても大丈夫です。
“正答”と“自分の答え”の2つがあれば、解き直しは作れます。

使い方③ 復習の順番を整える(原因の整理)

ここでの生成AIの役割は、傾向を決めることではなく、情報を整理して「つまずきの種類」を言葉にすることです。途中式が書けない場合は、差分や状況だけでも進められます。

プロンプト例(原因整理)

  • 「提出物ではなく復習整理です。
    【単元】( )
    【困りごと】( )
    どんな種類のミスが起きやすいかを2〜3種類に整理してください。各ミスに合う練習の種類も教えてください。」
  • 「提出物ではなく復習整理です。
    【単元】( )
    【いま分かっている差分】模範解答と違っていた点は( )です。
    この差分から起きやすいミスを2〜3種類に整理し、復習の順番を『基礎→練習→挑戦』の3段階で提案してください。」

使い方④ 説明を“自分向け”に言い換える

説明が合わないだけで進みにくいことがあります。短くする、手順化する、言い回しを変えるだけで理解が進む場合があります。

プロンプト例(言い換え)

  • 「提出物ではなく理解の補助です。
    【困りごと】(例:説明が長いと抜ける)
    次の説明を3行の要点と、手順の箇条書きに言い換えてください。(ここに説明を貼る)」
  • 「提出物ではなく理解の補助です。
    【困りごと】(例:最初の一歩が重い)
    この単元の最初の練習を“最小の1問”から始めたいです。最初の1問→次の2問→最後の1問の順で、短い問題を作ってください。答えは最後にまとめてください。」

学校や先生のルール確認:提出物への利用は慎重に

生成AIの扱いは、学校や先生の方針で変わることがあります。特に提出物(レポート・作文・課題)は判断が分かれやすいため、利用する場合は事前に確認しておくと安心です。この記事は、学習段階(練習・解き直し・理解の整理)での活用に限定しています。

中学生の取り組み例

中学生の取り組み例(プログラミング/ICT活用など)は、こちらにまとめています:
中学生:プログラミング・ITに取り組めます

保護者が見守るときのコツ(短く、プロセスを見る)

見守りは「成果物」より「進め方」に目を向けると、負担が増えにくいです。声かけは短く、次の一手が決まる形が向いています。

  • 声かけは短く:「どこで止まった?」「次は何を1つやる?」
  • 褒めるのはプロセス:「解き直しができた」「復習の順番が決められた」
  • 時間を区切る:短い時間で区切り、終わりを決めておく

発達特性があると、同じやり方が合わない場面が出ることがあります。
つくば高等学院では、無理に一律の進め方に合わせず、「今やりやすい形」から組み立てます(ITは希望者のみで大丈夫です)。
全体像と「できること」は「魅力と特徴」にまとめています。状況に近いところからご覧ください。
魅力と特徴(全体像)
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