本日は総合的な探究の時間IIIと総合的な探究の時間IV、生物基礎のスクーリングでした。
午前中はリフレーミングとセルフコーチングについて学習しました。
非常に大切だと思うので今日のブログはリフレーミングだけにしたいと思います。
後日、セルフコーチングや生物基礎のことも別の記事で書きます。
「自分には欠点しかない」と思ってしまうとき
誰にでも、「自分はダメだな」「どうしてこうなんだろう」と感じる瞬間があります。
特に思春期の生徒たちは、周りと比べることが多くなり、
“自分の弱さ”ばかりが目につくようになる時期でもあります。
そんな気持ちを少しでも軽くするために、今回の授業では 「リフレーミング」=見方を変える練習 を行いました。
歯がゆい内容で、イライラしてしまう生徒もいるのではないか、なんて思いながら授業を進めました。
リフレーミングとは?
さて、今日のテーマ「リフレーミング」です。
リフレーミング(Reframing)とは、「短所や失敗を、別の角度から見直す考え方」です。
たとえば、
- 「飽きっぽい」 → 「切り替えが早い」
- 「緊張しやすい」 → 「物事を大切に感じる」
- 「頑固」 → 「信念を持っている」
どれも“事実は同じ”ですが、見方が変わると意味が変わります。
これはポジティブ思考とは少し違い、現実を否定せずに受け止め直す力でもあります。
授業の様子

今回、生徒たちにはまず「自分の短所と長所を3つずつ」書いてもらいました。
最初は「短所のほうがすぐ出る」という声が多く、“長所が思いつかない”という生徒も少なくありませんでした。
しかし、短所を「どう言い換えられるか?」と考えるうちに、表情が少しずつ変わっていきます。
「飽きっぽいけど、切り替えが早いって言われたら、なんか悪くないかも。」
「緊張するのは、それだけ真剣ってことなんだ。」
そんな言葉が自然に出てきたとき、生徒たちはまさに“自分の見方を変える”体験をしていました。
けっこうネガティブな生徒が、にっこりしていたのは印象的でした。
自分の見方が変わると、世界も変わる
リフレーミングは、「自分を変える」ためではなく、「自分の受け取り方を変える」ための方法です。
欠点のように見える部分も、見方を変えれば“使い方次第の個性”になります。
これは、進路や将来を考えるうえでもとても大切な力です。
「できないこと」や「苦手なこと」があっても、それをどう活かすかを考えられるようになると、生徒たちは自分の中に小さな希望を見つけ始めます。
授業を担当して感じたこと
この授業を通して感じたのは、“自分を責めるクセ”を少しでも緩めるだけで、生徒の目の前に広がる景色が変わるということです。
リフレーミングは、特別なスキルではなく、誰でもできる「言葉の角度の工夫」です。
大人にとっても、日々の中で試す価値があると思います。
今日のワークシート
よかったらどうぞ。
まとめ
「欠点しかない」と感じるときこそ、そこに“自分らしさ”のヒントが隠れています。
短所かもしれないことが、ほんのちょっとだけ考え方や、ものの見方に変化を付けるだけで長所に変わることがあります。
リフレーミングは、自分の中にある可能性を見つけるための小さな道具です。
リフレーミングの練習を通して、みんな「自分にもけっこうたくさん良いところがある」と気が付けたようです。
実はみんな長所だらけじゃないのかな?😊


