今回の「ものつくり活動」では、ちょっと不思議でおもしろい電子部品――半導体をテーマに学びを深めました。





最初に取り組んだのは、ペルチェ素子を使った体験学習。金属板に電気を流すだけで片側が熱く、もう片側が冷たくなるという現象に、生徒たちは「あっちぃ!!」「冷てぇ!」と興味津々。
ペルチェ素子は、電気を流すと温度が変化する「ペルチェ効果」、逆に温度差から電気を生み出す「ゼーベック効果」という性質を持つ部品です。今回は、前者を中心に実験を行い、エネルギー変換の面白さを肌で感じました。
また、授業の中ではダイオードの整流回路についても紹介されました。実際に手を動かすことはできませんでしたが、「電気は一方向にしか流れない」という基本原理に、生徒たちはしっかりと耳を傾け、興味を持ってくれたようです。
実は私自身も、高校時代にペルチェ素子の存在を知り、「面白そうだな」と興味を持っていましたが、当時は現物に出会うことがなく、初めて触れたのは大学に入ってから。友人がなぜか自慢げに持っていたペルチェ素子を、ようやく少し触らせてもらった程度でした。
だからこそ、生徒たちが今こうして実際に手に取り、熱や冷たさを体で感じながら学べる機会があることをとても嬉しく思います。
ぜひこの体験をきっかけに、半導体と仲良くなってくれることを願っています。