通信制高校を選ぶとき、スクーリング(面接指導)は「あるかないか」ではなく、どれだけ移動の負担が出るかで差が出ます。比較サイトの「年○日」だけでは判断できません。見るべき点は3つです。回数・場所・移動。
結論
楽かどうかは、スクーリング日数より「移動コスト」で決まります。
同じ“年◯日”でも、通い方で負担がまるで違います。
比べるポイント1 回数は「日数」ではなく「通い方」で見る
次を必ず確認します。
- 何日あるか(年間/学期ごと)
- 連続か分散か(集中スクーリングか、毎月型か)
- 平日か土日か(仕事・家庭の都合に直撃)
- 欠席した場合の代替(振替日があるか、次回まで待つか)
「年◯日」は入口の数字です。実際の負担は、連続型か分散型かで決まります。
比べるポイント2 場所は「どこで受けるか」を1行で言えるか
場所の比較は単純です。毎回そこへ行くからです。
- 自宅から通える場所か(県内/市内/近隣)
- 毎回同じ場所か(会場が固定か、都度変わるか)
- 校舎以外の会場か(提携施設・会議室など)
- 会場のアクセス(駅から徒歩か、バス必須か)
ここが曖昧な学校は、入学後に「想定より遠い」が起きます。
比べるポイント3 移動は「片道何分」ではなく「トータル」で見る
移動の負担は、時間だけではなく“崩れるもの”で決まります。
- 往復の所要時間(ドア to ドア)
- 交通費(回数×往復。積み上げると大きい)
- 宿泊の有無(必要なら費用と体力が別物)
- 保護者の同伴が必要になる可能性(本人だけで動けるか)
- 朝が早い/帰りが遅い(生活リズムが崩れる)
「通えるか」ではなく、その移動を年に何回、現実に回せるかで判断します。
失敗しやすい見落とし
- 「年◯日」と聞いて安心したが、場所が遠くて詰む
- 「集中スクーリングなら楽」と思ったが、連続で体力が持たない
- 欠席したら、次の振替が遠い(結果としてズレが大きくなる)
- 交通費や宿泊費が、想定より膨らむ
スクーリングは「やれば終わり」ではなく、予定・体力・費用が全部絡みます。
説明会で聞くべき質問(このまま使えます)
この6つに答えられない場合、比較ができません。
おさえたいポイント

スクーリングの「楽さ」は、学校の雰囲気ではなく 回数・場所・移動で決まります。
比較サイトの数字だけで決めず、通い方と移動コストを先に確定させる。これが外しにくい選び方です。

