通信制高校を選ぶとき、「レポートが出せるかどうか」が大きな不安になることがあります。
この不安は学力だけで決まるものではありません。学校ごとに違うのは、主に次の3点です。
- 締切:年に1回〜数回まとめてか、あるいは毎月のように区切られるか
- 提出形式:オンラインか紙か/紙なら手書きのみか入力可か
- 分からないときの窓口:質問先がどこか、どんな方法があるのか
この記事では、比較の軸を 締切・形式・質問の窓口 の3つに絞って整理します。
※「締切に遅れたらどうする」など、遅れを前提にした解説はしません。締切は守るのが前提です。

締切:年に数回の「一括型」か、毎月の「月次型」か
まず見るべきは、締切の出方です。大きく2タイプがあります。
一括型(年に1回〜数回)
一定期間分をまとめて提出する形式です。
締切が遠い分、先延ばししやすい人にとってはペースを作りにくいことがあります。
月次型(毎月のように締切がある)
小刻みに締切が来る形式です。
区切りがある分、ペースを作りやすい人もいますが、毎月の締切に追われる感覚が合わない場合もあります。
どちらが良い悪いではなく、本人が動きやすい締切の形かどうかがポイントです。
レポート形式:オンラインか紙か。紙なら「手書きのみ」か「入力可」か
提出形式は学校によって違います。ここは事実として確認します。
オンライン提出の場合
- 提出はオンラインで完結します(学校の指定方法に従う)
オンラインは便利ですが、レポート不安がある場合は、操作の難しさよりも「開くまでが重い」「気が向かず触れない」といった状態が起きることがあります。
形式の相性として、ここは見ておくと現実的です。
紙提出の場合
紙提出の場合は、次の一点が大きな分岐になります。
- 手書きのみ
- 入力可(入力が認められる範囲は学校の運用に従う)
手書きに困難がなければ、紙=不利という話ではありません。
オンライン/紙、手書き/入力可は、本人が無理なく続けられる条件かという観点で見ます。
フォロー、質問の窓口:分からないとき、どこに聞けるか
フォローを比較するときに、最も現実的で、学校側にも失礼が少ないのがここです。
「先生がどれだけ手厚いか」を比べるのではなく、分からないときの質問先が明確かを確認します。
- 分からない問題が出たとき、どこに質問できるか
(学校/サポート校/学習システム/メール・電話などの問い合わせ窓口/ヒントの有無 など) - その場で解決するのか、持ち帰りになるのかなど、対応の流れが把握できるか
質問の窓口が分かっているだけで、レポートへの心理的ハードルは下がります。
説明会・問い合わせで聞いてみたい質問(この3つ)
- 締切は年に数回まとめてですか?毎月のように区切られますか?
- 提出形式はオンラインですか?紙ですか?紙なら手書きのみですか?入力可ですか?
- 分からない問題が出たとき、どこに質問すればよいですか?(質問の窓口)
まとめ:レポート不安は「本人×学校の条件」で変わる
レポート不安は、本人の弱さだけで片づくものではありません。
多くの場合は、
- 締切の出方(一括型か月次型か)
- 提出形式(オンラインか紙か/紙なら手書きのみか入力可か)
- 分からないときの質問先(窓口が分かるか)
この3点で、続けやすさが変わります。
学校選びでは、「貴校の場合、どうなっていますか?」を具体的に確認し、
本人に合う条件かどうかで判断するのが現実的です。

