通信制高校を検討する際、「サポートはどこまでしてくれるのか」という疑問を持つ方は少なくありません。当校の説明会などでもよく聞かれるのが現状です。
まず知ってほしいことは、通信制高校にはサポートの前提が異なる設計もあるという事実です。
通信制高校の基本的な前提
通信制高校は制度上では、学習の進行管理やレポート提出を生徒本人が担うことを前提としています。
そのうえで、学校ごとに
- サポートを厚く用意する
- 必要最小限のサポートにとどめる
という設計の違いがあります。
これは優劣ではなく、考え方の違いです。
サポートが手厚い設計の通信制高校
サポートが手厚い設計では、
- 学習計画の作成
- 提出状況の確認
- 定期的な声かけや面談
などを、学校側または連携する支援機関が担います。
特徴は、自己管理が難しい状態も想定している点です。
- 生活リズムが安定していない
- 勉強に強い不安がある
- 相談を自分から出すのが難しい
こうした状況でも進められるよう、サポートが組み込まれています。
必要最小限のサポートの通信制高校
一方、必要最小限のサポートにしている設計では、
- 学習方法の説明
- 必要に応じた相談対応
は行いますが、日常的な管理までは踏み込みません。
このタイプでは、
- 学習ペースの調整
- 提出管理
- 困ったときの相談判断
を、生徒自身が担うことになります。
特徴は、自己管理ができることを前提にしている点です。
ミスマッチが起きる理由
相談現場で多いのは、この前提を知らずに選んでしまうケースです。
- 思っていたより見てもらえなかった
- 想像よりサポートが多く負担に感じた
こうした問題は、本人の努力不足ではなく、サポートの前提を確認していなかったことから起きます。
どこまで必要かは「状態」で決まる
重要なのは、
- 今、自分で管理できるか
- 声をかけてもらった方が進めやすいか
- 困ったときに相談を出せるか
といった、現在の状態です。
サポートが多い方が合う場合もあれば、最小限の方が合う場合もあります。
まとめ

通信制高校のサポートは、多いか少ないかではなく、前提がどこに置かれているかが重要です。
選ぶ際は、
- サポートはどこまで前提か
- 管理は誰が担う設計か
この点を必ず確認する必要があります。
それが、通信制高校選びで後悔しないための基本の一つです。


