先日からマシン語などに興味を持って、いろいろと調べていた生徒がOSの自作に挑戦しています。
完成するかどうか楽しみですが、まずはやってみることが重要。やらずに諦めるようではツクガクではやっていけません(w
ゼロからのOS自作入門
参考にしているのは「ゼロからのOS自作入門」という本。著者は内田公太さん。
工業高校でのITやプログラミングの授業では、カリキュラムベースで進んでいくのでOSを自作するという発想にはなりにくいのですが、そこはアットマーク国際高校と連携するツクガク。ITはやりたい放題です(笑)
Hello World!
まずはなにごとも”Hello World!”からスタートするのがプログラミングのお約束。
oktetaという16進エディタを使って16進数で値を入力していくと、”Hello World!”が見えてきました。
打ち間違っていないか心配で何度も見直し、チェックサムを使ってあっていることを確認。
いでよ!!Hello World!
いでよ!!Hello World!
と叫ぶたび、声はこだまし続けました。叫んではいないのですが、なんだかツクガクにあった古いPCではなんどやってもいくら設定を見直してもうまくいきません。
1日目は出ないまま終了。2日目も何台かの古いPCを試しやっぱり出てこない”Hello World!”。ぜんぜん、ハローしてくれない。
泣きたいくらいしんどかったね。でも諦めずよく頑張った。
エミュレータで動かしてみる
そこで、「ゼロからのOS自作入門」に載っていたqemuというオープンソースのシステムエミュレータを使って表示する方法に切り替え。これが最後の砦。
qemuのインストール、linux不慣れの生徒のためめちゃくちゃ苦労しました。ファイルの階層についてもやりながら理解していく感じで、急激に成長している感じを見ることができ、ツクガク始めてよかった~という感じでした。
足かけ二日、計7時間、ようやく見せてくれた最高の”Hello World!”。かつてこんなにてこずった”Hello World!”はあっただろうか(w
いやー、ドーパミンがでるでる。出てないかもしれませんが。。(;^_^A
生徒も私もうれしくてしばらく高揚していました。
笑われそうですが、”HelloWorld!”この本の11文字が出なくて7時間もかかっています。でもね。
こんな単純な初歩の初歩で7時も間粘れる気力と集中力を持ち合わせた高校生がそういますか?
これが最も大切なことだと思うんです。
ふつうこんなに時間がかかることだと、生徒が飽きてしまって続かないことのほうが多いでしょう。学校って先生が効率よくお手本見せて生徒はまねして終わりな感じがありますが、ツクガクではできるまでいつまででも挑戦できます。
楽しければいつまでだって続けてやれるのがつくば高等学院のいいところです。その理由は通信制高校のサポート校だからなんですけどね。
さて、千里の道も一歩から、躓くのは歩んでいるから。いつかきっとオリジナルのOSが出来上がると信じています。少しずつ進めていこう!!