全日制と通信制の二重学籍はできません
全日制高校と通信制高校に同時に籍を置くことはできません。 学習時間の問題等いろいろとあるようです。 一方、定時制の生徒が通信制で、通信制の生徒が定時制で単位を取れる制度もあります。
定通併修制度
定時制の生徒は通信制で、通信制の生徒は定時制で一部の科目の単位を修得した場合単位として認められる生徒があります。 これは制度であり、二重学籍にはなりません。
さて、ではなぜ通信制高校に籍を置いている人が全日制高校のように毎日通える技能連携校やサポート校に籍を置くのはOKかということなんですが、技能連携校とサポート校には違いがあります。
技能連携校
「技能連携校」は「技能教育施設」のことで、「通信制高校」や「定時制高校」と連携して、専門技能などを身につける「連携校」になります。
「技能教育施設」として都道府県の認可も受けています。
ですが、これは一条校ではないため可能です。 一条校というのは、学校教育法第一条で定義されている、幼・小・中・高・中等教育・特別支援・大学・高等専門学校が該当します。
これ以外であれば籍を置くことができます。
「通信制高校」と「技能連携校」の両方に籍を置く形となります。
基本的には週5日、全日制高校と同様に朝から夕方まで通って専門技能を身につける学習を行います。 電気電子、機械、情報、調理師、語学、美容師など様々です。
技能連携校は、「卒業に必要な単位数の2分の1以内で、施設における学習を高等学校における教科の一部の履修とみなす」というのがありますが、 技能を身につけるための制度であり、施設ですので基本的に毎日通学するタイプです。
通信制高校・サポート校は二重学籍とは言わない
これはつくば高等学院もそうですが、いわゆる文科省の定める学校ではありません。二重学籍になることはありません。 つくば高等学院はフリースクールで、フリースクールは学校ではなく民間施設ですので二重学籍になることはありません。
つくば高等学院はフリースクールです。広義では塾に該当します。サポート校については明確な基準がなく、自由度が非常に高いのが特徴です。そこがある人にとってはメリットであり、ある人にとってはデメリットにもなることがあるので慎重に選びましょう。
通学のスタイルで言えば、全日制タイプで毎日通って朝から夕方まで勉強するタイプもあれば、 週に2~4回のみの開校で空いている時間に出入り自由など様々です。
つくば高等学院の場合はプログラミングなどのIT技能です。
よそでは声優やダンス、調理、デザイン、美容、受験に強い予備校や塾が運営しているタイプなど様々です。
通信制高校のキャンパス
ちょっと余談ですが、昨今、〇〇高等学校通信制××キャンパスという看板と施設がいろいろなところにあります。
これらは基本的にサポート校と考えて間違いありません。 入学すると分かりますが、通信制高校とキャンパスに別々の学費を払うようになります。
もちろん、学校が直接運営しているキャンパスも存在しています。
本来、学校は敷地面積から広さ、室内の明るさ、蛇口の高さなどとても細かいことが決められています。 体育館に理科室、家庭科室、図書室など十分な施設がそろっている必要があります。
単に学校が認めた通学施設というだけで、基本的にはサポート校であり明確な規定もないためたくさんのキャンパスがあります。