今年もこの季節がとうとうやってきてしまいました。
ツクガクは中学から通っている生徒もいて、4年以上かけて卒業する生徒もいます。
「あ、スライドの背景、梅でごめんなさい。」から始まったお惚け卒業式。
うっかりブログタイトルをタイトルを令和3年度卒業式にしていたお惚けもありました。
ごめんなさい(;^_^A
この春の卒業生は4人、大学に進学する生徒、他の道を見つけた生徒、これから道を選んでいく生徒それぞれ別々の道を歩んでいきます。
やっぱりこの仕事をしていて一番思感じることは、一生のなかでも人格を形成する上で大切な時間の一つとなる10代の後半を一緒に過ごすことができ、卒業まで見送らせてもらえた幸せ。
教育職だからもらえる嬉しい実り
自分はITや教育に携わったり、青年海外協力隊の隊員として海外で活動したこともありましたが、誰一人として自分が担当した生徒が私と同じ人生を歩むことはないこと。それに同じ高校で同じような勉強をして過ごした生徒たちでも全く違っていて、国内の大学に進学する生徒、海外の大学に進学する生徒がいたり、9月の卒業生でしたがモデルになった生徒がいたり、人ってこうも違った生き方をするようになるんだなって毎回思います。
それが本当にうれしくてこの仕事を続けている要因の一つになっています。
これこそ教育に携わる人にしか得られない実りの一つかなと思います。
思い出とともに涙がこみ上げる
卒業証書を授与するときはそうでもなかったのですが、中3の途中からプログラミング教室に参加して、中学時代、あまり学校に行けていなかったのでちゃんと勉強するという理由から4年以上かけて計画的に学習し卒業する生徒に卒業記念品を渡すときに、ちょっと涙が出てしまってきちんと渡せませんでした。
「だめだぁ、泣く泣く!!」っと。。いつもの飯島に戻り、式をぶち壊してごめんなさい(w
入学した当時、服装はいつも黒いパーカーを着ていて、しばらくフードをかぶったまま勉強していて、話すことが苦手で首を振って返事をすることが中心で、一人で通学するのも難しくいつも送り迎えしてもらっていましたが、1年、2年と時間がたつにつれできることが増え、3年目にはフードを外して自分で自転車で通学してきたり、最近では少しですが他の生徒と話すこともできるようになりました。
一緒に自転車でつくば市内を回ってみたり、外食やスーパーでの買い物、電車に乗ってみたりいろいろなことに挑戦しました。マンツーマンで畑に行って作業したりもしていました。
たくさんの思い出がよみがえってきます。
プログラミング思考よりプログラミングで得られる大きなもの
私が何かしたっていうことより、本人が本当に努力しているのがよく分かったし、プログラミングが上達するにつれいろんなことができるようになってくるのも感じました。
プログラミングってたぶん、単に技術ではなくてまちがってもやってみようとか、できたとか、自信、自己肯定感を持つために大切な要因の一つになるんですね。
それに、少しでしたがプログラミングのことを下級生に聞かれて話してもいたし、プログラミング的思考がどうのとか難しいことはおいておいて、自信をつけたり自己肯定感を持つためにも使える不思議な技能なんだなと思いました。もちろん、私との会話も一言二言のぶっきらぼうトークではなく、きちっとした言葉で質問できるし、聞いたことは説明もしてくれます。
そんなもんで、私は涙がこぼれまして「だめだぁ、泣く泣く!!」ってなってしまいました。
みんな本当におめでとうね。一緒に貴重な時間を過ごさせてくれてありがとう。
これからの人生、地よりも広い心と、転よりも高い志をもてるように応援しています。