競技プログラミングアジア大会へー卒業生インタビュー

卒業生 K.Oさん

卒業生のK.O.さんが、競技プログラミング大会で国内予選を通過し、アジア大会に出場することになりました。
おめでとう!!

K.O.さんにインタビューしました。

つくば高等学院を選んだ理由は?

小学6年生からフリースクール・プログラミング教室として通っており、環境に慣れていたことが大きかったです。
高校でもこの場所でプログラミングに取り組もうと思い、そのまま進学を決めました。

通信制高校での学び方とは?

「プログラミングに集中する時期」と「レポートを進める時期」を分けていました。
レポート提出が常にあるわけではなく、まとめて取り組める点が自分には合っていました。
好きなことに集中できる期間があるのは、通信制高校ならではだと感じます。

競技プログラミングを始めたきっかけ

大学に進学してから、オンラインで開催されていた学内プログラミング勉強会に参加し、そこから興味が深まりました。
2年生の初め、名誉教授の筧先生から「ICPC国内予選に出てみないか」と誘われたのが転機です。

最初の年は予選通過に失敗しましたが、今年ついに通過を達成できました。2年間の努力が報われた瞬間でした。
ICPCは3人1チームで出場するため、仲間探しからのスタート。通信制大学という環境で出会いが限られる中、勧誘やチームビルディングにも本気で取り組んできました。競技力だけでなく、人間力も試された2年間だったと感じています。

通信制高校で学んだことが、今にどうつながっている?

つくば高等学院では、決まった教科書やカリキュラムがあるわけではありません。
「自分は何を作りたいのか?」を常に自分で考えるスタイルでした。
先生からヒントをもらうこともあれば、自分が後輩にヒントを出す立場になることもあり、学び合う経験ができたのが大きかったです。

一方で、高校時代にもっとやっておけばよかったと思うのは、「よく分からなくても飛び込んでみる」こと。
実際、競技プログラミングに挑戦してみようと思えたのは、「分からなくてもやってみよう」と一歩踏み出したからこそ。
いま熱中していることがない人も、まずは気軽に挑戦してみてほしいと思います。

周囲の支えについて

大学の先生方には勧誘活動で多大なサポートをいただきました。
また、家族の支えがあったからこそ、「競プロの練習・チームづくり・大学の勉強」という3つを両立できました。

特に心強かったのは、同じく東京通信大学に入学したつくば高等学院の後輩が、勧誘活動を手伝ってくれたこと。
本当にたくさんの人に支えてもらっています。

今後の目標

8月末には個人戦の「第六回日本最強プログラマー学生選手権」、 12月にはICPCのアジア横浜大会が控えています。
これらに向けて、引き続き力を尽くしていきたいです。

将来的には、「知的な遊び」を広める活動にも関わっていきたいと思っています。
プログラミングを“遊び”として楽しむ人は少なくありません。私もその一人です。
AIの進化で「プログラミングの価値」が議論される時代だからこそ、純粋に知的な楽しさを大切にしたい。
そんな文化を育てる一端を担いたいです。

通信制高校やプログラミングに興味がある後輩へ

今回、国内予選を突破したチームの全員が通信制高校出身でした。
私自身はつくば高等学院、他のメンバーも通信制高校出身です。

「通信制だから無理」と思わずに、ぜひ一歩踏み出してみてください。
熱中できる何かが見つかるまで、いろんなものに挑戦してみる。
その積み重ねが、きっと未来につながるはずです。

飯島
飯島

2014年1月にツクガクを開設し、たしか2月にはお問合せをただいた生徒。中学生からの受け入れですが、既にJAVAをを家でやっているということで、みなしで小6の終わりから、中高と、今も週1回はボランティアで来てくれている大学4年生。

生徒のことは私より知っていそう。ほぼツクガクの生き字引😅

在学していたころから今も、とにかくプログラミングに熱心で、高校時代の学習においては文字は読めているものの、書くことに関しては非常に苦手な生徒でした。レポートや課題はキーボードからの入力でクリアしてきましたが、アルバイト先ではそうもいかず、お客様から領収書を求められれば、「書てもらってよいですか?」と紙に書いてもらって、それを写すという技を自分から編み出し「書くことが苦手」という大きな困難を乗り越えました。

インタビューの最後に「通信だからーーと思わずに」という言葉がありますが、「○○が苦手だからーー」と考えずに、何とかする方法を常に模索し、いろいろなことに躊躇せずに挑戦してきたK.O.さんの「よく分からなくても飛び込んでみる」というポジティブなスタイルを後輩にもつないでいきたいですね。

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