努力は自分のため

12月に入り提出物の締め切りも近づいてきました。

つくば高等学院はITが好きな生徒が好んでくる教室で、進学校から転校してくる生徒もいれば、中学時代は特別支援教室に入っていた生徒もいます。このところそんな生徒のうちの一人の生徒と、数学入門という科目のレポートに取り組んでいます。彼は、中学では特別支援を受けていました。

日ごろから一緒に学習に取り組んできましたが、今日は勉強ができるかできないより、粘り強くやる心、素直に話を聞き理解しようとする向上心、自分なりに創意工夫をしたり、理解できたことで得た自信などいろいろな心の動きが結びついて、大幅に成長する生徒の様子を目の当たりにしました。

通信制高校とつくば高等学院の相性の良さ

いろんな色を使ってノートを見やすくする工夫。

中学時代、特別支援教室での学習をメインとしてきた生徒に数学入門という科目を履修してもらいました。数学入門は主に中学校までの復習のような内容で難しい内容ではありませんが積み重ねがないと難しいのは明白です。

今日、集中的に見ていた生徒はとくに発達障害などの診断を受けている生徒ではありませんが、日ごろから数学は特に難しく感じている様子がうかがえます。しかし、その割にはゲームなどをすると数学的、論理的な考え方をする子で何か内に秘めていて、ちょっとしたきっかけで大化けするだろうなとは思っていました。

トランプの大富豪なんかは流れをしっかりと組み上げて負けないように上がります(笑)

つい先日までは、分数の計算さえ怪しい状況ではありましたが、ステップを細かく刻んでなるべくわかりやすい簡単な言葉を使って分数の約分や通分のコツをアドバイスしたあたりから、ちょっとずつ化け始めました。そして、本日、二元一次方程式を解くほどの大進化を遂げました。頑張ったよね。本当に。

この生徒は頑張ること、諦めないこと、素直に習うこと、工夫することを自ら選び実行してきました。

ノートは明日の自分のためのものとして、自分がどうしたらわかりやすいか、自分を理解し、自分のためにわかりやすく改めて書き直しました。

写真のペンの数はその証です。ノートをいろんな色で、自分のために見やすくすることが彼にとっては一番理解しやすい方法だと彼自身が気が付き、どの数値がどう変わっていくか、どう移動していくかを知ることが理解を進める第一歩なのだそうです。

本人もそれに気が付くまでにはだいぶ時間がかかり、同様に、第三者である我々が感じ取ることもとても難しいと言えます。

この方法にたどり着くまでにはかなりの時間を費やしました。

だからといって、この方法が誰にでも適格とは言えませんので、数学が苦手な人には試す価値はありますが、うまく行くか行かないかは全く別物です。

全日制の高校では授業はカリキュラム通りに進むため、高校で改めて分数を解説することはありませんし、解説したところで授業時間内に理解できなければそのままになってしまうこともあります。

彼の方法でノートを取っていては、1時間に何ページも進むような授業には確実についていけないでしょう。その点、通信制高校は自分のペースで学ぶことができるので、一生懸命になって学習に取り組めば、取り組んだ分だけ自分の学力となって還ってきます。

学習の得手不得手を超えて触れ合う

高校になると同じくらいの偏差値の生徒が同じ学校に集まりますが、つくば高等学院は学力に関係なくITが好きな生徒が集まってきます。

あくまで偏差値という数値は学校で習う科目を評価するときに使われる「認知能力」のことで、人間がそれだけでまとめられるわけがありません。人間には学校が評価として使う能力以外に測れない力として「非認知能力」があります。

非認知能力が育つ

非認知能力は一般的には「粘り強さ」「コミュニケーション能力」「意欲」や「思いやり」などがあげられます。

この生徒は本当に粘り強いし、コミュニケーション能力は高いとは言えませんが、みんなと関わっていくうちに少しずつ成長しています。他人に気を使える思いやりのある生徒なので、ゲームをしたり人と関わっていくうちに自然とコミュニケーション能力が育ってきています。

学習意欲がもともとあり、学習が理解できると嬉しくなり意欲もさらに高まっていったようです。

非認知能力との相乗効果で認知能力が高まる

人と関わって「コミュニケーション能力」を高めたり、自前の「粘り強さ」を使って学習に取り組むことで学習の理解と成功体験積んだり、学習でどうしてもわからないことがあっても、粘り強く取り組み、失敗を成功に変える力のようにも見える理解できないことを理解するためにはどうしたらよいかという「創意工夫」や「物事を順序だてて考える力」、いろんな力を重ねて認知能力、非認知能力を同時に育てて人が成長していく様子を目の当たりにしました。

これからも、いろんな生徒と関わってアドバイスしたり成長していく様子を見守っていきたいと思いました。

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