発達障がいの生徒も2次方程式が解ける

発達障害でも2次方程式

高校生にとって、数学Iは三角関数や方程式など、中学校までの数学の延長線上にある科目で、必修科目となっています。しかし、特別支援教室で学習をメインとしてきた生徒は、数学が苦手であることがあります。そのため、数学Iは克服が難しいハードルとなる場合があります。

しかし、自分自身を理解することで、数学Iをクリアできる生徒もいます。

努力は惜しまなかった

  1. 書写する
  2. 書写したものを見返す
  3. 書写したものを参考に問題を解く

彼がやったのは主にこの3つです。これはツクガクでの定番のやり方で、例題をノートに書き写して、それを参考に真似をして、問題を解くという単純なパターンで数学の学習をしてきました。これは、多くの人が使うやり方の1つです。

私自身も中学生くらいからこのパターンを繰り返していましたが、小学生の頃は勉強から逃げていました(笑)。しかし、このパターンを繰り返すと解ける問題が増えることに気づきました。これを「面倒だからやらない」と考えるか、「面倒だけどできるようになるためにやってみよう」と考えるかは、学習の成否に大きく影響します。

しかし、問題が解けるようになると嬉しくなりますし、もっと難しい問題に挑戦したくなりますね。

何が分からないかがわかる

  • 前にやったことを忘れた
    • それは「前にやったことが分からない」「覚えていない」ということ
      • 教科書、ノートをさかのぼって解説を読めばわかる

「前にやったことを忘れた」というのは、誰でも経験があると思います。「何が分からないことなのか?」というと、それは「前にやったこと」であることが明白です。

もし「前にやったこと」がわからなければ、中学校の内容でも小学校の内容でもさかのぼって解説を読み、例題にチャレンジしてみることをお勧めします。

小学校6年間積み上げてきたもの、中学校3年間積み上げてきたものの上に成り立った数学の勉強をしているわけですから、「今さら」と考えずに、さかのぼって勉強をすれば簡単にわかることも多いですね。

できないことがある

  • 別の方法を使う
    • 解の公式をつかう

この生徒は2次方程式の解法である因数分解が苦手で、時間がかかるために集中力が低下してしまいます。そこで、私は彼に解の公式を使うよう勧めました。この方法で、解を求めることができるようになりました。

しかし、驚いたことに、2022年12月になってからは、彼が突然、因数分解で共有点を求めることができるようになっていたのです。びっくりしましたが、彼自身もその成長に喜んでいました。

なぜか分数や平方根の問題が解ける

解の公式を使うと、平方根が出てきます。以前は別の問題で平方根に苦手意識が芽生えてしまいどうなるか心配でしたが、なぜかあっさりと解けるようになっていました。

人は成長しますよね。その人それぞれに違ったカリキュラムがあってもよいのではないかと思います。分数なら分数、平方根なら平方根と一つのことにこだわって、できるまで次に進めないような考え方で学習していると、わかることも分からないままになってしまうんだなと思いました。

まとめ

  • 努力は惜しまなかった
    • ノートを開く
    • 教科書を移す
    • 問題を解く
      • 何が分からないかを明確にする
      • どうしてもできないものは別の方法を考える

みんながみんな、この生徒のようにできることは考えにくいですが、絶対に言えることは努力は惜しまなかったこと。これにつきます。

ノートを開き、教科書を写し、問題を解いてみる。分からなければ、何が分からないかはっきりさせる基本はこれの繰り返しです。

たまたま発達障害の生徒の話でしたが、誰にでも言えることだと思います。

なかなかうまくできないな、と思う人は真似してみてください。

なにか勉強のヒントが見つかるかもしれません。

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