高等学校の入学方法
高校への入学方法には新入学・転入学・編入学の3つの種類があります。
それぞれについて理解し、自分はどれに該当するか確認しましょう。
新入学
中学を卒業後どれだけ期間が空いたとしても、高校に1年の4月から入学することを新入学といいます。多くの通信制高校では2学期制を取っており、新入学は4月と10月が可能となっています。
また入学に当たっては、新入学の際は中学校の調査書が必要となります。しかし、卒業して何年もたっていると調査書が出ないことがあります。
平成5年度以前に中学校に入学した方と平成6年度以降に中学校入学した方で違いがありますので、下記をご参照ください。
平成5年度以前に中学校に入学した方
中学校生徒指導要録保存期間は20年。20年以上経つと調査書は出なくなります。
その場合は、一度、つくば高等学院にお問い合わせください。提携校に確認を行います。
平成6年度以降に中学校入学した方
指導に関する記録の部分の保存期間は5年です。
中学校生徒指導要録のうち学籍に関する記録の部分の保存期間は20年。
5年以上たつと、調査書は発行できなくなります。その場合は、一度、つくば高等学院にお問い合わせください。 提携校に確認を行います。
4月新入学
3月に中学を卒業し、4月につくば高等学院に入学する場合、出願時期は他の国公私立の全日制高校などに比べると遅くまで出願できます。
多くの全日制高校の入試日程は推薦入試を合わせても、1月から3月中に終了となります。
一方、つくば高等学院および、他の私立の通信制高校は、12月または1月から募集を開始し、4月下旬頃まで募集を行うのが一般的です。
ですので、当校への出願は全日制高校や他の高校の入試が終わった後に出願しても、新入生として入学することが可能です。
10月新入学
当校を含め、多くの通信制高校では前期、後期の2期制のスタイルを取っております。
前期は4月から9月末まで、後期は10月から3月末までとなり、2期制の通信制高校は、入学時期が4月および10月に入学することが可能です。
また、卒業時期も4月に入学した場合は3月、10月に入学した場合は9月となります。中学を3月に卒業し、すぐに高校に入学しなかった場合は10月からの入学が可能です。
転入学
通信制高校への入学には、先に上げた新入学のほかに転入学(転校という方が馴染み深いと思います。)と編入学という入学があります。
転入学は今いる学校を出て、次の学校に行くことを転入と呼びます。 厳密には今の高校を出ることを転学といい、次の学校に入ることを転入といいます。
例えば、今の学校を転学して、他校へ転入する。という言い方をします。
転入日と転学日は同じではいけません。
学籍が二重になってしまいます。そのため、必ず転入日は転学日の翌日になります。
この辺りは学校間で調整してくれることがほとんどです。それほど心配はいりません。
転入での単位や在籍期間の引継ぎについて
単位を持っているなら引き継げますし、単位を持っていないなら引き継ぎようはありません。しかし、在籍期間は引き継ぐことができます。
転校で単位と在籍期間が引き継げるケース
転入は基本的に前月末で転学、当月1日転入学になります。
例えば、転学日が2年の8月31日付、転入日が9月1日付とします。
この場合、1年の時に修得した単位は引き継ぐことはできます。
今年度の単位認定の時期ではありませんから、単位への影響はなく改めて履修し取り直すことになります。そのとき、学校によって出席状況などを判断して転校する時期によってはレポートなどの課題の量を減らしてもらえることがあります。
学習は9月からこれまでのものを引き継いで次の4月には3年次に上がれます。卒業が遅れることもありません。
転校で在籍期間のみが引き継げるケース
単位は引き継げないケースがあります。引き継げないというよりは単位を持っていないケースです。よくあるお問合せなのですが、1年生での転校は1年生に在籍している状況で単位認定を受ける要件が全くそろっていません。全日制高校での出席日数や学年末試験の結果が基本的には出ていないません。
1年の8月末に転学し、9月1日付で転入することを考えると8月末の段階では出席日数が足りませんし、学年末テストも受けていないし、成績判定会議もないので単位認定が受けられません。
そのため、1年生での転校は在籍期間のみが引き継がれることになります。
転入学者の履歴書例
令和2年4月 ○×高等学校学 入学 令和3年4月 美川特区アットマーク国際高等学校 転入学
転入学する場合に必要な書類は
- 成績証明書
- 単位修得証明書(成績証明書に修得単位数が記載されている場合は不要)
- 在学証明書
- 転学照会
編入学
編入は一度高校を中退して再度高校に入学することを編入といいます。
編入では単位や在籍期間は引き継げるか
1年の途中でやめるケースと2年、3年でやめるケースでは違ってきますので別々に考えることにします。
単位が引き継げるケース
例えば、高校2年の8月末に中退して、翌年4月に高校に再度入学する場合を指します。
この場合、1年の時に修得した単位は認定されているので引き継ぐことはできますが、中退した2学年の年の8月の段階では単位が認定されていないため、何もなかったことになります。
ただし、8月までの在籍は認められていますので、9月に編入すれば最短で残り1年7か月で卒業することができますが、10月以降にやめてしまった場合は10月より前に編入してください。単位は最低でも半年在籍しないと習得できませんので、10月に退学しても、2月に退学しても10月に編入しすることで残り1年半で卒業できるようになります。もちろん、10月より前に編入しても卒業するのは次の年の3月です。
しかし、残りの期間や入学する時期によっては3月ではなく9月に卒業するケースもあります。
例えば9月末に退学して翌年の4月から編入する場合などはこれに当たります。
単位が引き継げないケース
1年の途中でやめてしまった場合は単位は引き継げません。しかし、だからと言ってあきらめないでくださいね。
1年に在籍していた月数は在籍期間として引き継がれます。
例えば1年の8月まで在籍していたなら、4,5,6,7,8月の5か月間は高校在籍期間と認められますので残り2年7か月で卒業できます。
心機一転スタートということであれば4月に入学してあと3年頑張ることも可能です。
また、先にあげたケースと同様に、残りの期間や入学する時期によっては3月ではなく9月に卒業するケースもあります。全く同じで、9月末に退学して翌年の4月から編入する場合などはこれに当たります。
編入学者の履歴書例
平成24年4月 ○×高等学校学 入学 平成24年8月 ○×高等学校学 一身上の都合により退学
平成25年3月 美川特区アットマーク国際高等学校 編入学
編入学する場合に必要な書類は
- 成績証明書
- 単位修得証明書(成績証明書に修得単位数が記載されている場合は不要)
- 在籍証明
転入、編入を総称して「転編入」ということもあります。
転入と編入への対応と受け入れ
つくば高等学院では転入生、編入生も受け入れています。
出願書類や入学までの流れなどについては、こちらもご覧ください。