前籍校の意味
前にいた学校という意味で、転校する人が書く願書には今いる学校を書きます。
学校によっては現籍校も同じ意味で使われることがあります。
なぜだか、ツクガクの検索結果には通信制高校への転校や編入にまつわるキーワードが毎日ちょこちょこと。いいんです、ツクガクに入らなくてもいいんです。
ツクガクに来るのはIT好きな子が多いので、ITに興味のある生徒はより楽しい学校生活が遅れると思います。
前籍校とは
簡単に言うと、前にいた学校です。
通信制高校の入学願書には学校履歴を書く欄があり、「現籍校(げんせきこう)」または「前籍校(ぜんせきこう)」を書く欄があります。
どちらも転校や編入をする前の高校を書きます。
編入の人は前にいた高校名、転校の人は今いる高校名を書きます。 また「前々籍校」と書かれている欄もよくあります。これはその前にいた高校を書きます。
事情は人によって様々ですが2回以上転校したり退学する人もいますので、そのためです。
さて、そうなると気になるのが転校に必要な書類ですね。
転校に必要な書類
一般的にはこのあたりです。 ① 成績証明書 ② 単位修得証明書(成績証明書に修得単位数が記載されている場合は不要) ③ 在学証明書 ④ 転学照会状。あと、願書、学校によって作文など。
成績証明書・単位習得証明書
成績証明書にはこれまでの成績が書いてある書類です。
単位習得証明書にはこれまで修得した単位数が書いてあります。
全日制高校から通信制高校へ転校する例では、2年生で転校する人は1年の時の単位、3年生で転校すると1,2年で習得した単位を持っていることになります。 それによって、あと何単位とれば卒業できるかを先生が見極め、履修科目の相談をして単位登録をします。
成績証明書と単位習得証明書は合体していることが多いです。 さて1年生の例がありませんでしたね。1年生に在籍中は単位はまだ認定されていません。
単位は基本的に年度末に認定されますので、1年生の間は単位は持っていないことになります。
でも、その期間は在学期間となり、転校した高校で履修する単位を登録するので卒業が遅れることはありません。 1年生でも問題なく転校できます。
在学証明書
これは文字通り、今、学校に在学しているかを証明する書類です。
どのくらいの期間在学していたかも記載されているので、その期間の分は在学期間として認められ、なにか特別な事情がなければ、同学年の生徒に遅れることなく卒業できます。
転学紹介状
あまり効かない書類ですね。 これは今いる学校から転校を認めます、受け入れてください。 という趣旨の書類です。
実はこれに関連して、現役の先生方でも知らない人はいるのではないかという書類で、「転学回答」というのがあります。
転学紹介状を受理した学校は転校する前の学校に転学回答を送る決まりです。
このように転校は生徒と転校先の意志だけでなく、学校間の意思疎通もそろっていないとできないものなのです! だから何という感じはありますが(;^_^A 一方編入です。
編入に必要な書類
編入には以下の書類が必要です。
① 成績証明書
② 単位修得証明書(成績証明書に修得単位数が記載されている場合は不要)
③ 在籍証明書
成績証明書、単位習得証明書については転校と一緒です。 在学証明書ではなく、在籍証明書という書類が必要です。
在籍証明書
転校は今いる生徒がよその学校に移るような感じですが、編入の場合は一度学校をやめて、別の学校に入りなおすような感じです。
書いてあることは在学証明書とほぼ同じです。
どのくらいの期間在籍していたかが記載されているので、その期間の分は在籍期間として認められます。
それによって最短で卒業できる期間がわかります。