文字が読みにくくて、教科書を開くだけで眠くなってしまったり、つらそうにしていた生徒がいます。
でも今では、PCからの入力でレポートを書き上げ、ITで自分のペースで学んでいます。
私たちは、2014年にITやプログラミングが学べる通信制高校・サポート校として開校しました。
読み書きが苦手なディスレクシアの生徒や、話すことが難しい場面緘黙の生徒など、
一人ひとりに合わせた学びで卒業をサポートし続けています。
ディスレクシアとは
ディスレクシアとは、知的な遅れがあるわけでも、勉強をしていないわけでもないのに、文字の読み書きだけが極端に苦手という特徴をもつ「発達性読み書き障害」のことです。

私たちの学校でも、これまでに何人ものディスレクシアの生徒と関わってきました。
一人ひとりで困りごとは違いますが、皆それぞれに悩みを抱えながら、工夫して学び続けています。
「書くのが苦手」「読むのがつらい」…それでも学べる環境があります
書くことが苦手でも、読むことには問題がなく、文字を拡大すれば教科書も読める――
そんな生徒の中には、自分でレポートを仕上げたり、アルバイトをこなしたりしている子もいます。
「自分はどうすれば学べるのか」に気づくことで、ITの力を使って大きく成長するケースも少なくありません。
実際に、こうした生徒たちは、つくば高等学院で高校生活を送りながら順調に単位を修得し、卒業を叶えています。
その背景には、「ITを使ってレポートを提出できる通信制高校」と提携しているという仕組みがあります。
通信制高校の中には、レポート提出にITを活用できる学校と、そうでない学校があります。
読み書きに困難のある生徒にとっては、キーボードやタブレットでの提出が可能かどうかが、卒業のしやすさを大きく左右します。
すべての通信制高校が「ITで提出OK」とは限りません
通信制高校の中には、レポート(添削課題)の提出方法として、手書きでの回答を必須としている学校もあります。
指定された用紙に自筆で書く、またはタブレット上で“手書き入力”を求められる場合もあり、読み書きが苦手な生徒には大きな負担となってしまいます。
こうした点に気づかずに学校を選んでしまうと、入学後に「書くのがつらい」「提出ができない」といった悩みを抱え、学校生活そのものが難しくなることもあります。
つくば高等学院にディスレクシアの生徒が集まる理由
つくば高等学院には、ITやプログラミングに興味のある生徒が多く集まります。
その中には、読み書きに苦手を感じるディスレクシアの生徒も少なくありません。
彼らの多くは、ITを活用することで、自分の苦手を補えることを知っていたり、
知らなかったとしても、実際に使っていく中で「これならできる」と気づくことがあります。
たとえば、PCを使ってキー入力でレポートを作成したり、読み上げソフトで教科書を聞いたり。
これまでのやり方では難しかったことも、ITを使えば可能になることがたくさんあります。
理由その1:キーボードやタブレットでレポートを提出できる通信制高校
通信制高校はたくさんありますが、つくば高等学院はキーボードやタブレットで入力できる通信制高校と提携しています。
キーボードやタブレットによる入力が許されるか否かは、学校単位で決めている場合もありますが、実は都道府県の教育委員会によって対応が違っています。つくば高等学院が連携する通信制高校については、キーボード等による入力が認められているため、ディスレクシアの生徒も自力で回答できるというわけです。
キーボードによる入力はIT技能を身につけるうえで現状は必須となりますので、つくば高等学院で学習しながら慣れていけると良いですね。ワープロ検定なども実施しているので、早く打てるようになれば上位の級も狙えるようになり、単位習得のための提出物として学校に提出できるので一石二鳥にも三鳥にもなります。
理由その2:教科書の電子化や読み上げ機能で、教科書が苦にならない環境
教科書の文字を読むのも一苦労という生徒も少なくありません。一苦労でも読めるなら問題ありませんが、読んでいると眠くなってしまったり、頭痛がしてくるようなら電子教科書の利用をお勧めします。音声での読み上げもできますし、拡大したり検索することもできます。ディスレクシアの診断がある場合はAccessReadingによる無料のテキストデータ使用することもできます。

課題レポートに取り組む際には、検索機能がとても役に立ちます!
ディスレクシア以外にも|ITを活用した多様な学習支援を紹介
より詳しいITを使った支援についてはこちらもご覧ください。
ディスレクシア以外の支援についても紹介しています。
✅高校選びは慎重に
通信制高校は学校によって、レポートの提出方法が異なります。
書くことに不安がある方は、「手書きだけなのか」「PC入力が可能か」を事前に確認しておきましょう。
まとめ
読み書きに苦手があっても、それを理由に学ぶことをあきらめる必要はありません。
ITを活用すれば、自分に合った方法でレポート提出や学習を進めることができます。
通信制高校はそれぞれ仕組みが異なるため、「キーボードやタブレットで提出できるかどうか」は、学校選びでとても大切なポイントです。
つくば高等学院では、ディスレクシアをはじめとした学びに困難のある生徒も安心して通えるよう、ITを活用した学びのサポートを行っています。
ご不安な方は、ぜひ一度ご相談ください。