転校、編入の原因
高校生の転校や編入に至る原因として、高校での不登校が考えられます。下記の表は文部科学省による高校生の不登校の原因に関する調査結果です。
R2児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果
項目 人数 (前年度) 不登校児童生徒
に占める割合
(前年度)無気力・不安 16,213人 37.7% 生活リズムの乱れ・あそび・非行 6,633人 15.4% 入学,転編入学,進級時の不適応 3,960人 9.2% いじめを除く友人関係をめぐる問題 3,806人 8.8% 選択肢に該当なし 3,593人 8.3% 不登校の要因
R2児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果によれば、”無気力・不安”が最も多く、ついで”生活リズムの乱れ・あそび・非行”、あそび、非行は除いて、そのままネット依存などの影響も考えられます。
心の問題では、昼夜逆転の生活による睡眠障害や、ネット環境がない場合にイライラしたり、無気力になったりすることがあります。
ネット依存症とは?問題点や健康への影響、原因と対策について | NHK健康チャンネル|国立病院機構久里浜医療センター院長
樋口 進 先生
久里浜医療センターの樋口先生のおっしゃることに当てはまっているように見えます。
無気力・不安≒無気力・イライラ
生活リズムの乱れ・あそび・非行≒昼夜逆転の生活による睡眠障害
ツクガクはあんまり無気力で入学してきた生徒はいませんが、手放せない生徒、生活リズムが乱れたことのある生徒はいます。
学習にITを頻繁に使っているので、完全にネットに依存している感じの生徒は少ないです。ちょっと使い過ぎかなと思う生徒には日々の声掛けをしています。
また、友人関係のトラブルで転入してくる生徒はいませんが、以前勤務していた学校には多かったと思います。平成28年の同調査結果では友人関係が66.5%を占めていました。コロナによるオンライン授業で交友関係が減り、トラブルさえ起きないのかもしれません。
ツクガクでのスマホの役割は校外学習でははスマホは写真を撮るなど、適度に使用します。学習中は保護者様との相談によってスタッフが預かることもあります。
ネット依存やゲーム依存について学ぶ
以前、私はangels eys さんのネット依存アドバイザー養成講座で登壇したこともあり、つくば高等学院では高校生の保健体育の学習の一環として、コースを問わず、ネット依存の話をしたり、独自のワークシートを使ってネット依存やゲーム依存について生徒と一緒に学習することがあります。
自分の状況を理解することは大切ですし、今後、もっとネット依存やゲーム依存について考える時間を設けていきたいと思います。
また、ネット依存になりかけの生徒が増えるようであれば、ネット依存予防キャンプやデジタルデトックスについてもっと考えていく必要があります。
いまはデジタルデトックスとして、教室の生徒のみ畑にいって作業をしていますが、ネット依存予防のデジタルデトックスキャンプなども楽しそうですし、コースを問わず実施していきたいですね。