副産物はアクティブラーニング
文科省によると、アクティブラーニングは
「教員による一方向的な講義形式の教育とは異なり、学修者の能動的な学修への参加を取り入れ
た教授・学習法の総称。学修者が能動的に学修することによって、認知的、倫理的、社会的能力、
教養、知識、経験を含めた汎用的能力の育成を図る。発見学習、問題解決学習、体験学習、調査
学習等が含まれるが、教室内でのグループ・ディスカッション、ディベート、グループ・ワーク
等も有効なアクティブ・ラーニングの方法である。」
といっています。
つくば高等学院もアクティブラーニングしていますよ。
「さぁ、みなさん、アクティブラーニングを実践しましょう!」なんてことはしません。
農作業の副産物です。
普段、あまり話さない生徒たちですが、今年も話し合いながら自然にアクティブに動き考え、話し合いながら農作業に取り組んでいます。
きゅうり棚
今年はネットは張らず、篠竹で挑戦です。
私の方は道具の提供だけ。基本的にそんなに口出しはしません。それもあり、生徒は必然的に能動的になります。
生徒同士でどうしたら草が生えにくいか、どうしたら壊れにくい棚ができるかなど話し合いながらきゅうり棚づくりに挑戦しました。
話し合ったといっても、さぁ、話し合おう!ということではなく、やりながらそれぞれが篠を結ぶなら針金でこんな風に結んだらいい、ツルを早く絡ませるにはどうしたらいいか、ここに柱を作ると補強されるのでは?
その結び方の方が強力そうだ!と新たな発見をしたり。
なかには早めに登校し、植え方を調べた生徒もいます。
各自の疑問を持ち寄り、得た知識、経験や考えを互いに取り入れながら棚をつくりました。
プロが見たら笑ってしまうかもしれませんが、目的は失敗してもいいから自分の考えを実践し、そして、仲間の考えや意見を認め合いながら作業し、一つの物を完成させること。
実のところ、アクティブラーニングは副産物です(;^_^A
世界の貧困やら社会問題について考えるのもいいですが、実際に作物を栽培することは地球の気候変動における食糧危機に備えるための立派な実践になります。
生きる力を身につけること以外のなんでもありません。
生きる力、これも副産物ですが、副産物だから自然ですんなり身につくのではないかと考えます。
まだヘチマを植えていないので、今回参加できなかった生徒もまたへちまを植えに行きますよ。
ミニトマトやこだまスイカも定植
その他、ミニトマトやこだまスイカも植えました。
完熟したミニトマトはごく普通の品種でも保護者から「フルーツトマトですか?」と尋ねられるレベルの甘さ。トマトが嫌いな生徒もいますが、格別なので、今年も植えてきました(;^_^A
また作りやすいこだまスイカですが、農園は雑草天国でなかなか育てにくいのですが、今年こそは成功させたいものです。
今まで数個は収穫しているのですが、たくさん収穫できるようにしたいですね。